弊社へお寄せいただくよくあるご質問をまとめました。
こちらに記載のないご質問はお電話、またはメールにてお問い合わせ下さい。

なぜ水換えがいらないの?

はい、

簡易解釈しますと、「新しいお水は地球上に1滴もなく、水道から出るお水も泥水も全て数十億年昔のお水しか存在しない」のです。どんなに川水や海が人が廃棄するもので汚染されようと、自然界の浄化還元は今のところ不滅の勢いとばかり完璧です。
例えばタンカーが座礁し、重油で広範囲が汚染され「15年は元の海に戻らないだろう」と発表されても、結果はご存じの通り、3年も経った頃に再調査がなされると、ほぼ通常の海に戻っています。地球上で得られたものを使い、生産されたものは、いずれ元の自然へ帰るのは当然のことです。なぜなら、原油もガスも鉱物も全て、微生物達の連鎖する循環能により生まれているからです。例えば原油の発掘調査をするときは、ボーリング調査という縦長の筒状を地中深く差し込む工事を転々とします。このとき硫酸還元菌という上述③の菌類に当たれば、正しくその深部に原油があると予測できます。正しく硫酸還元菌の類題交代の果てには、大きな液状帯の中やその壁土に原油を生み出す微生物が居ることと繋がるのです。
このように「お水又は水分」は、微生物達を介しながら、あらゆる形に置き換わり私たちの住む地球を絶えなく循環しているのです。スーパーナチュラルシステムが「ろ材」に一切関与しなく浄化還元ができるのは、微生物の生態系を鑑みれば「かえって普通であり、当たり前の事」です。

なぜ設置当日から使用(飼育等)できるの

はい、

従来のろ材を使うシステムは、収容生物から出る糞尿だけを餌とする好気性微生物が、初期段階でろ材に着き安定するまで、相応の期間が必要です。やがて一定の安定期を迎えると、水は腐る方向へと傾き始めます。この時から水換えをしたり、ろ材を洗浄するなどをして安定的な維持に努めるのが流れです。
スーパーナチュラルシステムは、自然界と同じ仕組みを持ち連鎖する3層の土壌地層微生物(バクテリア)が、初めから活動でき、尚且つ、微生物達が類題交代を速やかに行える仕組みとなっていることで、設置した当日から使用(飼育等)ができるのは、ごく当たり前のことです。
​初めから微生物達が活動できるには、好気性➡通性嫌気性➡偏性嫌気性と、3層の微生物(バクテリア)が上手にバトンタッチできる微生物の生態環境を作り上げることが必要なのです。

なぜ無添加が可能に?

はい、

よく微量元素が足りなくなるから添加する、となりますが、自然界での必要な微量元素は全て微生物達の上述①②③の連鎖循環能から生れています。大まかに書けば、具体的な有機物➡硝酸塩還元菌➡硫酸還元菌(又はメタン古細菌)へと分解され、果ては原油、ガス、鉱物などの人類必須の天然資源へと途方もない時間を掛けて生まれ変わっています。
地球上の有機物は、糞尿だけでなく、水棲生物の死骸、陸上生物の死骸、植物の死骸、人の出す原油由来のプラスチックなど多彩にあります。これらを自然界の微生物達は①②③の連鎖循環によって浄化しながら類題交代し、その途中で必要な微量元素を一度吸収し形を変え放出しています。
これは畑でいうところの不耕起の無農薬栽培と同じ原理原則です。
(有機はハウス栽培以外の屋外にはそこら中にあります)

ろ材による浄化で簡易解釈しますと、水槽内にろ材が一緒にあり、水を溜めてエアーを稼働させて水棲生物を入れます。ろ材から微量元素を得ることは不可能ですから、この場合の添加剤は「必要」です。
温暖な海へ行けばサンゴ礁が見られますが、その微量元素を誰が添加しているのでしょうか?「海は広いから」ではなく「海底土層」というサンゴ礁の下にある3層の土壌地層に住み類題交代する微生物達(バクテリア)が、添加の役目を果たしているのです。
北極圏や南極圏の海底では、岩や石、砂などはほとんどありませんが、その海底はどこまで行っても「畑」のように土壌が覆い、あちこちに原始的な構造を持つ生物が土壌から生えています。
その水域には世界で一番豊富なアミエビ類が大量に泳ぎ回っています。
アミエビ類に必要な餌は、ミジンコほどの海洋微生物が大量にいることです。さらに海洋微生物に必要な餌は、この海洋微生物よりもずっと小さな微生物や菌類が大量にいることです。
これらを育てる環境微生物の生態系は、その海域のむき出しの海底土層が根幹にあり、必須栄養素はこれら海底土層の微生物生態系がもたらしています。

塩素は水槽を経験した方ならご存じで、中和するカルキ抜きは有名です。
塩素は自然界に当たり前にあります。それぞれの微生物生態系は塩素を産みながら消費も同時に行い有効活用しています。ろ材に微生物生態系を構築することはできないことから、塩素中和剤の添加が必要となるのは当然です。

スーパーナチュラルシステムは、自然界の土壌地層微生物3層を模した造りを構築しているため、微量元素、添加剤、カルキ抜き、ともほぼ無縁なのです。

なぜCO2無添加で水草水槽ができるの?

はい、水中で呼吸する生物の量を水棲生物呼吸係数といいます。
二酸化炭素(CO2)は、水草が成長するキーポイントの一つです。
従来式水槽には、ろ材から出るCO2と、飼育生物の出すCO2があります。
ろ材から出るCO2は、好気性微生物が糞尿を餌とし、徐々に湧いてきたあたりから微生物の呼吸により発生します。微生物が多いほどCO2も多くなります。
飼育生物の出すCO2も同じで、飼育生物が多いほどCO2も多くなります。
水草を植えて育てる場合には、いかに水棲生物呼吸係数を増やすかがポイントとなりますが、エラの大きな魚をたくさん入れて水草も育てるのは、無理があると思います。このため従来式水槽内ではCO2の添加を必要とします。
スーパーナチュラルシステムは、3層の土壌地層微生物が連鎖循環し類題交代を絶え間なく設備初期から行うことから、微生物(バクテリア)の呼吸係数は、従来のろ材に付着した微生物の呼吸係数よりも非常識に多いのです。このため、CO2を添加するシステムとは真逆で、エアーポンプからのエアーストーンで出す空気量を調整し、水草の成長を制御しながら水草の水景を造り出すこととなっています。​成長を制御したいときは、エアー量を若干多くし、成長を促進させたい場合には、エアー量を少なくする、またはエアーを止めることとなります。

海水はどんな品がいいの?

海水選びでは「人工海水の○○が良い」「天然海水の○○産が良い」など、たくさんのアイテムは選ぶほどあり意見の分かれるところです。
●ここで非常識の極みを一つ
実のところスーパーナチュラルシステムでは「一切コダワリがない」のです。
「海から取れた海水なら何でも同じです」
「海から生産された塩ならなんでも同じです」
「人工海水じゃなくても、漬物用粗塩(あらじお)も同じです」
こんないい加減は、あるのか!?と言っているはずです。

そうなんです、いい加減を許してくれるのが「自然界の浄化方式」なのです。
海も川も池や湖も、人類はあらゆる場所を大量の物質で汚染させています。
しかし、人類が少しだけ気を使い、汚染を減少させると、たちまち元の豊かな水域を取り戻し、果ては水棲生物が豊富になり鳥が羽ばたいてきます。
どういうことか?
汚染物質は川を下り海へ到達しますが「海で微生物達が勝手に浄化」してくれているからこそ、成しえています。
これは海に対して、一切合切の、あらゆる汚染物質を、浄化してもらっているといういことです。「海は広いから」ではないのです。
海水浴場も、微生物浄化の生態系が実り、毎年その恩恵に預っています。
「海は生命のゆりかご」とは正にこのことを指します。

スーパーナチュラルシステムは、自然界の浄化方式と同じ機構を模す造りのため、塩にコダワリを持つ必要がほとんどないのです。
従来の水槽システムは、もともと「ろ材+糞尿」以外の浄化機構がないことから「塩の成分についても、いい加減は許されない」となる事が伺い知れます。

水換え不要の完全ろ過水槽は可能?

水換え不要の完全ろ過の水槽という定義は、インターネット上ではいまいちあやふやな状況でした。
なぜかといえば、従来のろ材ろ過のシステムでは、生態系の少ない淡水くらいなら、植物の総合作用などで何とかなる場合があるからです。
しいて言えば、スーパーナチュラルシステムでは淡水に関して相当に、異様に簡単に行えます。海水では淡水に比べ生態系というか、飼育対象生物が多すぎる部分で淡水よりは難しいです。
例えばアクアリウム水槽は、淡水も海水も死なない限り生体の出し入れはないので、育ってゆくサイズや生態的観点からレイアウトを変えたり、水槽サイズを大きくしてゆくくらいのスパンで気長にできますので、意外と簡単です。
しかし活魚水槽とか活貝水槽などの生け簀水槽では、使用するのはお料理をする板前さんなどです。季節によって魚介の旬があり、水槽に一時的にでも収容する量とか種類は変化します。出し入れが週末は激しかったり、週中だとあまりなかったりします。収容する生体の量は、アクアリウム水槽の中身とは比べられないほど劇的に多いのです。
従って、水換え不要の完全ろ過という定義は、一番難しいとされる活魚水槽や活貝水槽で出来て、初めて完全ろ過、といえるのではないでしょうか。
ちなみに弊社スーパーナチュラルシステム槽での板前さんが使う魚介槽では、一番長いところで水換えなし12年以上という実績がありますので「定義」と格付けた内容で書かせて頂きました。

淡水はほとんどが丈夫な種ばかりです。例えばアジアアロワナという魚は、高い値段で売られていますが、インドネシアなどの繁殖養殖場では人の糞尿が泥と共に流れる、臭く真っ茶色な川水を引いている場所で行っています。
こういった魚のほぼ全部を淡水魚が占めています。対象を淡水のしかも楽な種で、水換え不要の完全ろ過という定義付けは無理があるように思いました。

古いお水で水槽を立ち上げ?

従来式のろ材に頼る水槽環境は、水換えが当たり前になっています。悪い成分を出すとか、新しい成分で満たすとか、さらに添加剤で調整する等あります。
水換えをしないと不安になる。。という人もおれらます。

​以下では「古いお水しか地球上に存在しない」という自然界の理が少しでも分かっていただけたら幸いです。

​ここで皆さんに、非常識!有り得ない!水槽画像を2つだけ貼り付けます。


普通の活貝水槽に見えますよね?画像は設置後すぐに訪れて写しました。
「そりゃあ綺麗だよ、設置直後だから」と思いきや「8年前の有機物を分解する海水実験槽に使用していたもので、一度も水換えしていない海水」を使用しています。
つまり、皆さんが思い込む「とんでもない古い水」です。

普通の海水水槽に見えると思います。画像は問屋さんから生物生体を仕入れた時のパッキング袋に入っていた「通常は捨てる海水」を全て水槽へ投入して作った水槽です。イソギンチャクが死着して濁ったお水も当然入っています。セブ島へ行き自家採集した生物を空輸した時のお水も入っています。
つまり、皆さんが思い込む「捨て水にふさわしいお水」です。